ツクルバ共同創業者・共同代表 中村真広さんが語る「森の組織論」
2019.04.25
第一線で活躍中の方々を、業界を問わずゲストに招いて座談会形式で語り合うアカツキの朝会。朝一番に、ハートにインスピレーション(刺激)をもたらす朝活として、アカツキで働くメンバーの誰もが気軽に参加できます。
今回のゲストは、ツクルバ 共同創業者・共同代表の中村真広さん。ツクルバは、建築・不動産・テクノロジーを掛け合わせた場のデザインを手がけています。代官山にあったアカツキの旧オフィスと現在の目黒オフィスの2フロアは、ツクルバがプロデュースしてくれたものです。私たちのお気に入りのオフィスは、移転して2年になる現在まで数々のメディアでも、先進的で快適なオフィスとして取り上げていただいています。
また、今年3月にアカツキライブエンターテインメントが横浜に開業したエンタメ施設、アソビルのコンテンツ「THE STORY HOTEL」では、企画・設計を担当。“映画を鑑賞から体験に変えるショートフィルムギャラリー”というコンセプトを実現してくれました。
https://tsukuruba.com/press/post-1891/
さらに昨年12月にはコミュニティでありがとうの気持ちを循環させる「感謝経済」の仕組みをサービス化したコミュニティコインのアプリ「KOU」もリリース。リアル/バーチャルの境界を越えた場づくりを続けています。感情のつながりが豊かな世界をつくると考えているアカツキは、ツクルバの事業の考え方や思いに共感し、応援しています。
トップに掲載している写真のように、ふだんから交流の深い中村さんとアカツキ代表 塩田のうちとけた空気があふれる中、アカツキメンバーとともにこれからの組織の姿について語り合いました。
代表取締役 CCO 中村 真広氏 / MASAHIRO NAKAMURAツクルバ
1984年生まれ。東京工業大学大学院建築学専攻修了。不動産ディベロッパー、ミュージアムデザイン事業所、環境系NPOを経て、2011年、実空間と情報空間を横断した場づくりを実践する、場の発明カンパニー「株式会社ツクルバ」を共同創業。デザイン・ビジネス・テクノロジーを掛け合わせた場のデザインを行っている。2019年にはコミュニティコインアプリ「KOU」もリリース。著書に「場のデザインを仕事にする」(学芸出版/2017)他。
代表取締役 CEO 塩田 元規 / GENKI SHIOTAアカツキ
1983年島根県出雲市生まれ。横浜国立大学電子情報工学科を経て、一橋大学大学院MBAコース卒業。ディー・エヌ・エー新卒入社、アフィリエイト営業マネージャー、広告事業本部ディレクターを経て、退職後にアカツキを創業。
場づくりで多くの企業の文化醸成を担うツクルバが考える組織
アカツキ 塩田(以下塩田) 今日はツクルバの中村さん、通称「まーくん」に来てもらいました。ツクルバは「場の発明を通して欲しい未来をつくる」をテーマに場づくりをしている会社なんだけど、KOUというコミュニティコインを新規事業としてやっていて、見ている景色がアカツキとすごく近いと思ってるから応援しているんだ。今日はこれからの組織とか、これからの会社の形とか、そういうことを聞いていきたいな。
ツクルバ中村(以下中村) みなさん、おはようございます。ツクルバという会社を2011年から始めて、相方の村上と共同創業し、現在も共同代表としてやっています。
まずはこれ、懐かしくないですか?中目黒にあったアカツキの旧オフィスです。実は今、僕らツクルバがここに住まわせてもらっています。
塩田 懐かしい!この旧オフィスの頃からアカツキメンバーもだいぶ増えているから、知らない人も多いよね。ツクルバさんにはアカツキの内装も作ってもらったんだけど、アカツキが今のビルに移転して出ていった後でそこを使うという。ツクルバの戦略だよね(笑)。
中村 下心はなかったんですけどね(笑)。それまでツクルバはまだ出資も受けていなくて、スタートアップというよりは場所を作っていく「不動産×建築」のプロデュース会社みたいにやっていました。アカツキのオフィスを手掛けて出資を受けたことを皮切りに、スタートアップらしくなっていった感じです。
コワーキングスペース事業「co-ba(コーバ)」を経て、中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」を展開するときにアカツキに出資してもらいましたね。ほかには建築家やデザイナー、プログラマーを擁するチームtsukuruba studios、そして新しいチャレンジとして先ほど紹介していただいたコミュニティコインのアプリ、KOU(コウ)も始めました。
塩田 初めて会ったときのこと、覚えてるよ。アカツキは僕とCOOの香田の共同創業で、井深大さんと盛田昭夫さんのソニーの気持ちになりきって経営しているんだけど、まーくんもツクルバは共同経営しているし、同じことを言ってるから「最高じゃん!」って思ったよ。
「将来、会社ってなくなると思う」働くことは、ムーブメントを求め集うこと
塩田 塩田:まーくんは組織について、例えばチームやこれから出現してくる会社の形をどんな風に見ている?
中村 僕は新卒採用イベントで最初に「将来、会社ってなくなると思う」と話しています。会社という実線で囲われているものが徐々に点線になっていって、境目がなくなっていくんだろうと思っているんです。
だって、面白い人がいたら一緒に仕事をしたいですよね。フリーランスの人が週5で関わってくれてもいいと思いますし、週7で関わるかたちもあるかもしれない。あるいは、正社員という括りの人が週3で関わるかたちがあるかもしれない。どこからどこまでがメンバーだったり会社だったり、そんなことはどうでもいいんじゃないかな、と。僕らは、面白い人と一緒に、面白いムーブメントを起こすために働いているだけなので、ムーブメントという旗印があって、そこに集う人がメンバーになればいい。それはフリーランスの人かもしれないし、もしかしたらユーザーや株主なのかもしれない。そういう感覚ですね。
「森の組織論」ーー 変化に強い自然の森を現代の組織のあり方に。
塩田 面白いね。あと、今日のまーくんの資料を見て衝撃を受けたのが、「森の組織論」。俺も生態系や森の話をよくしているから、すごく気になる。まーくんの視点で組織論を聞かせてもらいたいな。
中村 岡山県の西粟倉に、林業ベンチャーが入っている面白い村があります。アカツキのオフィスを作らせてもらっているときに出会ってから、この西粟倉の木材を使うようになりました。
塩田 林業。伐採することで木が育つんだよね?
中村 そう。伐れば伐るほど森が元気になっていくのが間伐です。以前は、伐った木を燃やしたりしていたんですが、プロダクト化して村に潤いをもたらす間伐材利用が行われています。
実際に案内してもらいましたが、手入れされていない人工林は細い木ばかりで、地面も土が見えていて茶色い。人間が作った森なので、人間が手を加え続けないとバランスを保てないんです。一方で自然林は、高木や低木、雑草なんかが好き勝手に生えていて、人間が介入しなくてもバランスが保たれています。
僕はこの変化に強い自然の森のほうが、現代の組織の考え方にマッチすると思っています。ただ、人工林を否定するのではなく、人工林であってもみんなで手入れしたり、手入れの必要のない自然林っぽいところを増やしていこうというのが、森メタファーでの組織論になります。人事部が介入しすぎない組織みたいな感じですね。
塩田 誰かが設計して何かを作るわけじゃないっていうことでしょ?ここにあれを置いてこれを置いてとやっていると、ずっと手当てしなくちゃいけない。本来は、それぞれが表現できていればいいんだけどね。
中村 これまでの近代的な組織論も、経済が盛り上がっているときには意味があったと思います。でも、停滞期もしくは衰退期の今は、そういう時代じゃない。だから先人たちの知恵を否定することなく、使えるところは使わせてもらいながら次に進もうという考えです。
自然の森でたとえると、木と木もコミュニケーションをしていて、根っこの部分で会話しているんだという話もあって。そういう見えない関係性がたくさんあるほうが組織として強いし、今後の組織論になるんじゃないかと思います。
塩田 それが関係多様性ってことかな。ツクルバでは、関係多様性をどうやって表現しているの?
中村 業務とは別の関係性があってもいいですよね。好きな部活で集まることもあれば、このあいだもウイスキー好きの連中がキッチンで試飲会をやっていました。すごくウイスキー臭いんですけど、めっちゃいいじゃないか、どんどんやれ、と(笑)。そういうところに追い風を巻き起こすのも、ひとつの盛り上げ方だと思います。
塩田 大企業でも昔は配置転換させることによって、部署を越えて人の関係性を作っていたよね。でも、今の時代は組織図に表わせない関係性が自動的に埋まっていく仕組みのほうが強い関係性を築けるし、かつ社内に留まらないことが重要じゃないかな。
イケてる会社って、人が遊びにくるんだよ。アカツキも、このシャインラウンジなんかは常に開放したいと思っていて。ふらりと遊びにくる場所がそれぞれの会社の中にあると、そこで何かが生まれるんじゃないかと思うよね。
小さなコミュニティも感謝の循環で強く豊かな森になる
塩田 さっき新しいチャレンジって話してくれたコミュニティコインKOU(コウ)の話、前に少し聞かせてもらったけど、森の組織論のような考え方でサービスを作ったのかな。
具体的にどんなことをしているの? KOUが目指す世界観も教えてほしいな。
中村 ツクルバというコミュニティがあるように、例えば小さなシェアハウスにもコミュニティがあって、それもひとつの社会です。みんなが小さな社会をもっと作れるといいんじゃないかと考えて始めました。小さなコミュニティごとにカラーがあるから、世界中がカラフルになっていく。その中で新たな価値が育まれ、感謝の気持ちをコミュニティの通貨として流通させる仕組みです。この仕組みで豊かに活動するコミュニティは「森の組織論」でいう自然の森の関係多様性に近いと思います。僕はそんな世界を作りたいと考えています。モノカルチャーで同じ色をしているよりも、カラフルな世界のほうが絶対に面白い。このあたりのワードは、アカツキさんとかなり被っていますが(笑)。
塩田 カラフルもそうだし、KOUには「感謝経済」というワードもあるよね。アカツキには感情報酬という言葉があるんだけど、近い感じがしてうれしいな。
少し話が逸れるけど、付き合いのある面白法人カヤックは10年前から異端なことをやっていたんだ。スタートアップで居心地の良いオフィスを作るということをやっていて、当時、やなさん(カヤック代表取締役CEO 柳澤大輔氏)のところに行って、すごくいいと思ったんだ。アカツキがオフィス環境をキレイに作るのも、俺が自分で考えたようにしているけど、気づかないうちに、やなさんの影響を受けて創発されていたんだよね。同じように、まーくんの話を聞いて俺が創発されて、自分が考えたかのようにお互いが言い合うみたいな(笑)。目に見えるかたちで影響を与えようとすると事業になるけど、何かを話すこととか在り方ってすごく重要なんだとあらためて思う。
ある校長先生と話をしていて面白かった話があるんだ。親に「勉強しろ」と言われるより、部活の先輩に「勉強したほうがいいよ」って言われるほうが、ちゃんと話を聞くんだって。これって、親の場合は関係性がヒエラルキーというか、「俺ががんばることでこの人にメリットがあるんだろ?」と邪推されて関係性が微妙になるんだよね。先輩の場合は、ナナメの関係だから後輩が勉強することで先輩にはメリットがないという点がいいんだと思う。これが同級生に言われると喧嘩になるらしいけど(笑)。
中村 向き合う関係性になりすぎるのはよくないっていうのもあって。お客さま vs サービス提供者みたいに溝ができすぎてしまう。お客さまを大切にするマインドは重要ですが、肩を組んで同じムーブメントを作る同士のような関係がいいんじゃないかと思います。
塩田 なるほど。昔は作り手とお客さんが明確に分かれていたけど、10年〜20年前からプロシューマーと呼ばれるプロデューサーとコンシューマーが一緒になる時代がきてるからね。これからはもっとそれに近づいていくのかな。お客さんも一緒に作るということだよね。
中村 そうです。参加する経済のイメージですね。
塩田 そういうものがゲームにもあって、お客さんの声で作る方向性が変わっていく。自分たちだけの狭い視野で作っていると、面白いものにならない。ものづくりには余白があって、その余白は創発によって作られるのが重要だと思うな。
提供者とお客さんが明確に分かれていると、お客の期待に添えないと提供者に対して怒りはじめるんだよね。でも、一緒に作っている感覚があれば、いいものを作るためにアイデアを出し合うし、それが未来の森、組織なのかもしれないね。
「仕事とプライベートをトレード」ではなく、混ざり合うものに
新たな組織論に刺激を受けたところでアカツキメンバーとの座談会パートに入りました。その一部をご紹介します。
アカツキメンバーの質問:仕事とプライベートにかける時間のバランスはどのように取っていますか?
中村 仕事と家庭、物理的な時間のバランスは悩みますよね。少し違う軸で話すなら、beとdoの肩書を考えてみるのはどうでしょう。(参考:https://greenz.jp/2017/07/26/as-do_or_be/)初めて会う人に「ふだん何をしていますか?」と聞かれたときの答えは……なるほど、「ゲームを作っている」ですか。
それはdoの部分で、自分がこうありたいというbeの部分が別にあるかもしれません。誰かの悩みを解決するような、カウンセラーとしてのbeを持ちながらゲームを作っているかもしれない。あるいはエンターテイナーとしてのbeを持ってゲームを作っているかもしれない。でも、会社の中では、自分のbeを解放しにくかったりしますよね。
塩田 わかる。そこはチャレンジだよね。
中村 beを解放できる会社なら、人の強みも弱みも認められる場になっていくはずです。beとつながったdoこそ、その人にしかできない仕事だと思います。
塩田 アメリカで「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が流行ったことがあったけど、本来はワークもライフも自分の人生を幸せにするためだけにあるんだよね。仕事は苦しいけどお金のために必要だという考えだと、修行と幸せに分かれる構造になってしまう。
今は次の言葉として「ワーク・ライフ・インテグレーション」が出てきて、これは人生が最初にあって、ライフもワークも最後はインテグレート、つまり統合されていくものだという考え方。どちらもバランスを取ってトレードするものではないんだ。
ただ、そのためには安心と安全が担保されなくちゃいけなくて、究極的には誰かの期待に応えなくても生きていける社会を作ってあげないと、そこにはたどり着けないのかな。
中村 すごく共感できますね。人間は幸せになるために生きていることが大前提で、そのための仕事であり趣味ですから。
塩田 アカツキには、土日も会社にきて、ずっと漫画を読んでいるやつがいたんだよ。俺はそれを素晴らしいと思うんだけど、企業論理としては労働時間に値するのかという管理が入ってくるでしょ。俺たちみたいなエンタメ性のある仕事って、遊んでいることが仕事になるから、朝から一日中ゲームをして終わってもいいはずなんだ。
中村 既存の法とのせめぎ合いですね。僕は、オフィスからはみ出た“出島”を作ってみたらいいと思っていて。ツクルバなら一人のユーザーとしてco-baに行くのも自由。アカツキならこのラウンジを出島のように開放して、漫画を読んでいるのも自由。管理の外で自由に過ごせたらいいですね。
塩田 それが許される会社がいいね。俺の今年のチャレンジでもあるけど、経営の仕組みとして、どこまでゆとりと踏み込みを作れるかというのがあって。ウチのメンバーの半分が「ヒマだな」って言う世界になったとして、何を始めるのか見てみたい。ゲームを作っているチームは、デイリーでユーザーと向き合っているから難しいとは思うけど。
アカツキメンバーの質問:チームとしての意思決定方法に興味があります。意見の違いや対立は競争・創発につながるポジティブなものに捉えることもできますが、チームの規模が大きくなるにつれて、対話による意思決定が難しくなっています。その点についてどう思われますか?
中村 創発的な時間も必要だし、タイトにアジェンダでまとめるような統率の取れた意思決定も必要だし、両方とも必要だと思っています。そのバランスは常に1:1でなくていいし、フェーズによって変えられる自己診断ができることが大切です。
ツリー型の意思決定でプロダクトを続けていると、ルーティンばかりで自分自身にエンタメ感がなくなっていくような気がして面白くなくなるじゃないですか。そんなときは創発的な時間を取り戻してみたり。揺らぎはあるけど全体のバランスが取れるように、時間軸を含めた考え方がいいと思います。
塩田 俺が考えたのはふたつ。まず、決めなければならないことがあって、相談している時間がないときは、その状態がきちんと伝わっていることが重要だと思う。みんながいいと思うことを表現していて、スピード重視のタイミングでそれが通らないことがあってもいい。でも、今は通らないけど表現はしようという考えが、きちんと許されていることが大切なんだと思うな。
もうひとつは、みんながいいと思うものって、そんなに面白くない(笑)。そもそも全員の合意形成が必要なわけじゃないからね。
何か決めることがあるなら、どんな決め方なのか、そのプロセスに入れるかは、分けて考えたほうがいいかな。決め方って、全会一致のコンセンサスを取るか、多数決か、誰かが決めるかの3パターンしかない。この中からどれが選ばれているのかを、みんなに理解されているなら、衝突することは少ないと思うよ。
あと、俺がいいなと思ったのが、ネイティブアメリカンの意思決定の方法。酋長とか会議に出る人が席に着いていくんだけど、ひとつだけ空いている席があるんだ。そこは7世代先の子供の席。ネイティブアメリカンは自分たちだけじゃなくて、7世代先の子供が素晴らしいと思える意思決定をするのがルールになっているんだ。リアルな誰かがいると、その子の好き嫌いになっちゃうけど、仮想の誰かのことを考えて決めるっていうのは、なかなかいいよね。
アカツキメンバーの質問:森の組織論は共感できることが多くて面白かったです。今のチームも自然林のようにありたいと思います。その一方で、人工林のスタイルでないと前に進まないのではという葛藤もあると思いますが、いかがでしょうか?
中村 ひとりひとりの徳レベルを高めるしかないと思います。僕は会社が「寺」になればいいと思っていて、現代の寺を作りたいんです。アカツキに関わっていると自分の徳レベルが上がっていって、いわゆる人工林に身を置いて管理されなくても、自然林の中で1本の木として生きていけると思えたら最高ですよね。
その場に身を置くことで、他律から自立に向かっていける。これからは会社が、そのような「寺」みたいな場になればいいと思います。
ーー人工の森と自然の森。組織を森になぞらえる考え方に新鮮味を感じながら、根底の思いにはアカツキのメンバー達も共感するところが多くあった。そんなお話をしてくださった中村さん。次のステージでは、小さなコミュニティ=社会で感情をコインという形で見える化して豊かにしていくことを目指しています。アカツキも今後、チャレンジを続けるツクルバに良い影響を受けながら、また影響を与えられる存在であるように、気持ち良い森を目指していきたい。そんな思いをいただいた朝の時間でした。
執筆:松田 剛 撮影:大本 賢児 イラスト:松本 奈津美 編集:坂井 朋子